原田 正康 (名古屋大学)

"ベクトル中間子-軸性ベクトル中間子混合を通して探る 有限密度・有限温度中のカイラル対称性 "


有限温度・有限密度では、カイラル対称性が回復することが期待されて
います。このカイラル対称性の回復に伴って
ρなどのベクトル中間子とA1などの軸性ベクトル中間子の
どちらかまたは両方の質量が変化することが期待されています。
実際、KEK/E325実験などにおいては、ベクトル中間子の質量変化が
レプトン対生成スペクトルを通して観測されています。
本講演では、ベクトル中間子と軸性ベクトル中間子の混合効果により、
軸性ベクトル中間子がレプトン対生成スペクトルにどのような
効果を与えるかを示します。