佐藤 修 (名古屋大学理学研究科 物理F研)

"原子核乾板を用いたチャームペンタクォーク探索 "

原子核乾板は鉛板とサンドイッチ構造(ECC)にする事で反応標的質量を稼ぎつつ
反応から出てくる荷電粒子の飛跡を3次元的にサブミクロンの精度でトラキングできる。
またECCは短寿命粒子の崩壊点をトポロジーで抑えるのみでなく多重散乱を通して
運動量の測定、及び飛跡の濃さをとおしてdE/dXが測定でき、
粒子識別(pi,K,P) が他の検出器の助けを借りずにできる。

我々はECCを用いて反ニュートリノによる反応生成チャーム中にTheta_c^0(uuddc_bar)を
探す事を提案している。
特にTheta_c^0 が弱い相互作用で崩壊する場合は
崩壊娘粒子の粒子同定を行いバリオンが伴っている物を探す事でほぼBGフリーの
探索となる。

トークでは原子核乾板の持つ特性及び探索方法について報告したい。